スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

初心者でも安心! プロモデラーが1から10まで教えるメタルフィギュア簡単製作法【1】〈メタルパーツの整形と加工〉

 dr1746.jpg

 こんにちは。林哲平です。

 ホワイトメタルやピューターで成型されたメタルフィギュアには、他の模型には無い独特の魅力があります。

 鈍く輝く銀色に、持った瞬間に感じる意外なほどの重量感。

 今では塩ビ製やプラ製のミニチュアに取って変わられつつありますが、リーパーミニチュアなどいまでも勢力的にメタルフィギュアを販売しているメーカーは数多くあります。

 ここでは初めてメタルフィギュアを買ってみたのはいいけれど、その作り方がわからないという人に向け、初心者向けの制作講座を進めていきます。
 

 ではさっそくHOW TOといきましょう♪

 第一回のテーマは「メタルパーツの整形」です。

 一見固くてなにも歯が立たなそうな金属製のパーツをいかに整形していけばいいのか……

 今まであまり語られることの無かったメタルパーツの真実をお伝えできればと思います。



【1】ゆがみの修正

dr1527.jpg

 メタルフィギュアは、シリコンゴムで作られた型に熱したピューターを流し込み、冷やして固めた成形品。

 レジンキットもそうですが、型から取り出すときに十分に硬化していないとパーツに歪みが生じてしまうことがあるのです。

 私の購入したパスファインダー レッドドラゴンでは、舌が内側にグニャリと曲がっていました。

 このままだとカメレオンみたいになってしまうので、修正する必要があります。
 
dr1532.jpg

 方法は簡単♪ 指でつかみ、正しい位置へとゆっくり曲げればいいだけです。

 金属製ということで硬くて加工が難しそうな印象のメタルフィギュアですが、素材であるピューターは粘度が高く柔らかい金属なので曲げるのは簡単なのです。

dr1533.jpg

 舌を曲げ、正しい位置に戻した状態。

 「メタルフィギュアは柔らかい」ということを憶えておきましょう。


 【2】キラ粉の除去

 メタルフィギュアの表面には「キラ粉」と呼ばれる微細な金属粒子が付着しています。

 注型のときレジンキットの離型剤のようにシリコン型にまぶしておくと、型の傷みを抑えながらキレイにパーツを取り外すことができるのです。

 キラ粉がついたままだと表面がザラついたり塗装が剥がれやすくなったりと仕上げの段階で色々な問題がおきることに。

 素晴らしい完成品に仕上げるためにも、除去しなければなりません。

dr1638.jpg

 キラ粉の除去に必須なアイテムがこれ。ワイヤブラシです。

 私は東急ハンズにて200円くらいで購入しました。

 このワイヤブラシでパーツを磨き、キラ粉を除去するのです。

 ワイヤブラシを選ぶときは、できるだけワイヤーが柔らかく、細いものを選びましょう。

 ワイヤーが固く太いものでメタルフィギュアを磨くと、表面が傷だらけになってしまうのです。
 
dr1639.jpg

 ワイヤブラシでパーツを磨きます。

 パーツの奥まった部分まで、しっかりと磨きましょう。

 キラ粉が取れるとパーツの表面のくすみが取れ、メタルがキラキラと銀色に輝きだします。

 全てのパーツを磨き終えれば、キラ粉の除去は完了です。


 【3】ゲートの処理

dr1519.jpg
 
 メタルフィギュアのパーツには、成型されるとき、型の中へピューターを流し込む経路がそのまま付着しています。

 これはゲートとよばれるもの。写真で赤く着色している部分がそうです。

 ゲートをキレイに処理し、パーツを本来の形状に整形してみましょう。
 
dr1520.jpg

 まずはゲートをパーツに少しだけ残して、切れ味の悪くなったニッパーや金属用ニッパーでゲートをカットしましょう。

 ピューターは柔らかいのでプラモデル用ニッパーでも簡単に切り取ることができますが、ニッパーの種類によっては刃が傷んでしまうこともあります。気をつけましょう。

dr1521.jpg

 パーツに残ったゲートをナイフでカットします。

 ピューターは柔らかいので、少し粘りの強いABS程度の感覚でサクサク削ることができます。

 なお、作業にはオルファのアートナイフプロ曲刃を使用。

 切れ味が良く、刃先が奥まった部分にも入り作業しやすいので愛用しています。

dr1522.jpg

 最後にゲート跡を金属ヤスリで削り、表面をなだらかに整形します。

 金属ヤスリは目が細かいものを使いましょう。

 目が荒いものだとパーツが傷だらけになってしまいます。

 オススメはタミヤのクラフトヤスリPRO

 抜群の切削性能にもかかわらず、削った表面にヤスリ目がほとんどつかない優れもの。

 私の模型制作には欠かせない一品です。

dr1523.jpg

 ゲートを処理した状態。

 他のゲートも同様の手順でどんどん処理していきましょう。


 【4】パーティングラインの処理

dr1524.jpg

 メタルフィギュアのパーツには、型の分割ラインに添ってパーティングラインと呼ばれるうっすらとした凸ラインが走っています。

 これは型からわずかにはみ出したピューターが固まったもの。

 素晴らしい完成品に仕上げるためには、パーティングラインの処理が欠かせません。

dr1525.jpg

 パーティングラインは、ナイフの刃を立て、カンナがけの要領で削り落としていきます。

 削りすぎて表面が荒れてしまったら、金属ヤスリで表面を軽くヤスり、傷を消してなめらかにしておきましょう。

dr1526.jpg

 パーティングラインを消した状態。

 パーティングラインは目立ちにくいところに配置されていることが多いので、しっかりとチェックしておきましょう。

 塗装編で紹介する予定のドライブラシというテクニックを使った場合、パーティングラインが残っているとくっきりと浮かび上がってしまい、作品を台無しにしてしまうのです。


 【5】バリの処理

dr1534.jpg

 バリもパーティングラインと同様、型からはみ出たピューターが固まったもの。

 バリの場合はみ出した部分が大きく、薄い膜となってパーツに付着しています。

 写真で赤く着色しているのがバリです。

dr1537.jpg

 バリはナイフで丁寧にカットして取り除きましょう。

 何度も書きますがピューターは柔らかいので、ナイフの刃で簡単に削り落とすことができます。

dr1538.jpg

 バリを取り除いた状態。

 バリを切り取った跡が傷ついたり、荒れてしまったときはナイフのカンナがけや金属ヤスリでヤスるなどして表面を整えておきましょう。

 【6】翼の加工

dr1539.jpg

 ドラゴンやデーモンなど、羽が生えているメタルフィギュアで最も気になる部分。それは……

 翼の皮膜断面がとてもぶ厚いということです。

 写真で赤く着色部分を見てください。現実の動物…… たとえばコウモリの翼は、このように分厚くはなっていません。

 この翼で空を飛ぶのは大いに難しそうです。

 以前制作した同じリーパーミニチュアのメタルフィギュア、ドラゴネットの翼もおなじようになっていたので、この分厚さはピューターを流しやすくするための工夫の一種なのかもしれません。

dr1540.jpg

 ここはしっかり修正して、リアリティを高めておきましょう。

 まずはナイフで裏側から削りこみ、フチを薄くします。

 正面から削ると失敗したときに取り返しがつかなくなるので、目立たない裏側から削るのです。

 何度も何度も書きますが、ピューターは柔らかいので粘り気の強いABS程度の感覚でサクサク削れます。

dr1642.jpg

 削って凸凹になってしまった部分を紙ヤスリで慣らし、表面を平滑にします。

 180番紙ヤスリで凸凹を削りとり、320~600番紙ヤスリで傷を消したあと、ワイヤブラシで磨けばOK。

dr1643.jpg

 翼の皮膜断面を薄く削った状態。動物の翼として正しい形状となり、キットそのままよりもリアリティがUPしました。

 この翼ならば大空を舞うことができるでしょう。


 メタルパーツの整形はこれでひとまず終了です。

 ピューターは程よく柔らかく加工がしやすい素材。プラスチックやレジンとほぼ同じ感覚でナイフで削り、加工することができます。

 また金属ならではと言いましょうか。強度も高く、よほど細いパーツでも無い限り曲げたりしても破損することもそうありません。

 次回は接着、組立て編となります。

 重量のあるメタルパーツをしっかりと接着する方法を詳しくレクチャーしていきます。

 
 ⇒接着、組立て編へGO!!!



 関連記事

〈レヴュー編〉">PATHFINDER Red Dragon(パスファインダー レッドドラゴン)【1】〈レヴュー編


PATHFINDER Red Dragon(パスファインダー レッドドラゴン)【2】完成写真単体編

PATHFINDER Red Dragon(パスファインダー レッドドラゴン)【3】完成写真ヴィネット編

初心者でも安心! プロモデラーが1から10まで教えるメタルフィギュア簡単製作法【1】〈メタルパーツの整形と加工

初心者でも安心! プロモデラーが1から10まで教えるメタルフィギュア簡単製作法【2】〈メタルパーツの接着と組み立て〉

 初心者でも安心! プロモデラーが1から10まで教えるメタルフィギュア簡単製作法【3】〈メタルフィギアの下地塗装〉


初心者でも安心! プロモデラーが1から10まで教えるメタルフィギュア簡単製作法【4】〈塗料・筆の選び方と簡単レイヤリング法

初心者でも安心! プロモデラーが1から10まで教えるメタルフィギュア簡単製作法【5】塗装で凹凸を表現!!! 筆塗りグラデーション法

初心者でも安心! プロモデラーが1から10まで教えるメタルフィギュア簡単製作法【6】筆のタッチでウロコを再現!!! ペイントディテーリング法

初心者でも安心! プロモデラーが1から10まで教えるメタルフィギュア簡単製作法【7】モンスターミニチュアの鬼門!!! ツノ、キバ、口、瞳のペイント法とつや消しコート

初心者でも安心! プロモデラーが1から10まで教えるメタルフィギュア簡単製作法【8】ちょいグロ!!! 簡単にモンスターのヨダレを再現する方法

初心者でも安心! プロモデラーが1から10まで教えるメタルフィギュア簡単製作法【9】簡単ベースデコレート工作編

初心者でも安心! プロモデラーが1から10まで教えるメタルフィギュア簡単製作法【10】簡単ベースデコレートペイント編

初心者でも安心! プロモデラーが1から10まで教えるメタルフィギュア簡単製作法【EX】レッドドラゴンペイントダイジェスト編
 
 私、林哲平の創作するロボットを紹介するホームページです。ご覧頂ければ幸いです。

 再生構築機界ケルバーダイン


 こちらは奥さんの経営する伝統玩具店。のホームページとブログです。こちらもよろしくお願いしますm(_ _)m

 はりこのはやしや ブログ

 はりこのはやしや ホームページ

 こちらは奥さんが「紙世ハル」のペンネームで活動している現代アートを扱ったホームページです。

 フォークトイアレンジメント




模型・プラモデル ブログランキングへ

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

林哲平

Author:林哲平
林哲平と申します。物心ついた頃から模型製作一筋。気がついたら模型を生業とする立場になっておりました。現在は総合模型雑誌「ホビージャパン」さまにお仕事を頂くことができ、充実した毎日を送っております。最近はメタルフィギュにハマり中です。連絡はhayashiteppei30@gmail.comまでメールをお願いします。

FC2カウンター
最新記事
フリーエリア
月別アーカイブ
カテゴリ
最新コメント
最新トラックバック
Twitter HayashiTeppei
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。